そういえばSFが冬の時代といわれてどのくらい経ってるんだろう?

 もう10年くらいは経ってる気もする。
近頃実感する事で、田舎に住んでると読みたい本というものが、
だんだん目に付かなくなってきてる気がする。
 出版業界も冬の時代なんだろうけど、ここ4,5年は特に読みたい本が減ったというよりも売れる本とジャンルばかり出版されて、
本というもののおもしろさの一つであった本屋に行ってぶらぶらしてるうちに見た事も聞いた事もない題名(若しくは作者)の本を見つけてちょいと立ち読み、
これは面白いやと思って購入といった、いわゆる衝動買いの余地が減ってきてる気がする。

 いや実際は自分の好みが限定されてるんじゃないの?とか言うつっこみは否定はしないつもりだが、
実際にSFが大好きな自分としては、本屋に行ってそこのSFの品揃えが自分の本棚にならんでるSF関係の本よりも少ないのは、さすがに悲しくなる。

ちょっと脱線したし、これは本屋さんも気付いてるんだろうと思うが、実際問題として食っていく為には仕方ない事なのかなとは思う。
でも、多様性のない本の品揃えなんてものは、もっと巨大な本屋やネット通販の前には無駄な努力なんだろうと思う。
実際個人経営の本屋なんか今自分の住んでる地域には無くなってしまって、チェーン店ばっかりになってしまった。

 でもって、これは昔からの事だし、かなり話題はそれるんだけど、
地方の民放で流されるアニメなんかももの凄く減ったように感じる。
いや、実際はそんなに本数減ってないんだけど、深夜や早朝放送が多くて、目に付きづらくなってる。
自分個人としては、商売商売といってばかりいないでもう少し割には合わないけど将来の顧客獲得の為の種まきをした方がいいんじゃないの?とか思う訳で。

都会の皆さんばっかり相手にしてても、そのうち飽和すると思うし、それくらいだったらあと半分人口がある地方に住んでる人間を顧客にする努力した方がいいんじゃないの?と思う。

ま、実際には都会と地方の所得格差ってのがあるんで、そこまで趣味に金使う奴はいねぇよとか、若者はケイタイとかに金使って、
他の事に回す金はないとかいろいろ言われそうだなぁとか思うけど、田舎にだってオタク趣味に生きる人間は生まれる、俺みたいに。
だから目先のもうけよりももう少し長い目で見た計画を立てて欲しいと思う。

特に出版業界なんかは、あんまり保守的になって欲しくないなぁと思う。
金太郎飴みたいなどこかで見たような企画の本ばっかりじゃ、なんの面白みもない世の中になりそうでイヤだ。

※出版業界のネタで言えば竹熊健太郎の書いたこの辺の話が生臭いなぁと感じた。
 どの業界も今までの実績を分析してそれを元に次の実績の予想にたてる事は多いけど、
なんというかそればっかりじゃヒット商品を生み出すカンというものがどんどん失われていきそうな気がする。
もちろんみんながみんなヒットするものをかぎ分けて、作りだせる訳はないからバランスをとるのが難しいとは思う。
思うんだけど、それ以前にカンとかよりもきちんとした資料の方が、上にアピールするのに効くのが実情だから仕方ない部分はあるよねとか思ってしまう。

とまあ、みんな忙しいのに自分だけ早く締切が来たせいで、なにげに暇なんだけど、
ボケーっとしてるのも癪だし、かといってすぐにする事もあんまりない昼過ぎはこんな事を考えてしまう。

…なんか暇を見つけてちょこちょこ書くと話しがまとらないな。とか8月2日は思ってた訳だ。

がしかし、この後結構忙しくなるなんて思っても見なかった訳だ。